2020年10月31日 掲載
2020年11月3日 修正
14回目となる2020年のGPS・QZSSロボットカーコンテストは、新型コロナ感染拡大の影響により、会場確保等が難しい状況にあったため、リモートでの開催となりました。
参加者はダブルパイロンREIWAのルールで走行することを前提としたロボットカーを作成し、そのロボットカーのプロモーション動画を期日までにYouTubeへアップします。大学生・高専生・社会人の全16チームよりエントリーがあり、13チームがYouTubeへのアップに至りました。
動画の審査会を10月31日(土)にZoomミーティングにて開催しました。チーム毎に動画を再生した後、参加者より5分間の持ち時間で補足の説明をしていただきました。Zoomミーティングには一般視聴者も含め最大43名の入室がありました。
全チームのプレゼンテーション終了後に「高得点期待度」と「独創性」の観点で相互に投票を行い、得票数をもとに入賞者を決定しました。入賞チームを紹介します。
※全てのチームの動画はエントリー動画をご覧ください。
【010】AREND EVOLUTE(Team Katy)
2016年大会の優勝チーム。「爆走」がチームポリシー。速度を落とさずドリフトで曲がり切る走行は見ごたえあり。
【006】シラス丸
大会史上初のみちびきCLAS受信機を搭載したロボットカー。狭い会場でも正確に走行。
【002】AK02(Project Ackerman)
クローラー型オリジナル機体&RTK測位×2で、初出場ながらREIWAポイントを確実に獲得。動画の完成度高い。
【007】MegaStar(TDU_Craft.Lab残党)
2019年大会で史上最高の600点を獲得し優勝したチーム。安定した高速走行が強み。
【011】WhiteBox(TUTものづくりサークル)
レーザーカット&3Dプリンターで独自機体を作成。REIWAポイントとボーナスポイントを獲得。
今回はリモート開催となったことにより、ロボットカーを作成するハードウェアとソフトウェアの技術力だけでなく、動画編集の技術とプレゼンテーションスキルも求められました。自律走行するロボットカーを作ることだけでも難度が高いので、特に初出場のチームにとっては難しい大会になったと思います。
同じ条件で実際に走行し競い合うことができなかったのは残念ではありますが、各チームの設計ポリシーや苦労した点が伝わってきて、本コンテストの趣旨である衛星測位の技術交流は十分に達成されたのではないでしょうか。遠方の都道府県や海外からの参加もしやすいという点で、今後もリモートでの開催を要望する声が聞かれました。「参加者ファースト」を重視して運営しているコンテストですので、次回以降も柔軟に対応していければと思います。
今大会は多くの企業から魅力的な賞品をご提供いただきました。スポンサー企業の皆様には心より感謝申し上げます。