審査結果


2021年10月16日 掲載

2021年10月27日 修正

15回目となる2021年のGPS・QZSSロボットカーコンテストは、新型コロナ感染拡大の影響により、2020年に続きリモートでの開催となりました。10月16日(土)に行った審査会の結果をお知らせします。

 

参加者はダブルパイロンREIWAのルールで走行することを前提としたロボットカーを作成し、そのロボットカーのプロモーション動画を期日までにYouTubeへアップします。大学生・高専生・社会人の全11チームよりエントリーがあり、10チームがYouTubeへのアップに至りました。 10月16日(土)のオンライン審査会では、チーム毎に動画を再生した後、参加者より5分間の持ち時間で補足の説明をしていただき、その後活発な質疑応答が行われました。 全チームのプレゼンテーション終了後に「高得点期待度」と「独創性」の観点で相互に投票を行い、得票数をもとに入賞者を決定しました。

 

最優秀賞は、愛知総合工科高等学校の「NSX-KAWASAKI-NSX(ASKS)」です。3Dプリンターやレーザー加工機、CADを使用して作り上げた完成度の高い車体が披露されました。自動車業界で利用が進んでいるモデルベース開発が使用したのも特徴です。

 

優秀賞は3チームです。東京海洋大学の「Xenocross Clas Jr(久保研究室)」は、高精度な単独測位として注目を集めているみちびきのセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)の受信機を搭載しました。名城大学の「Black Box(MJ-B)」は、RTK測位を用い、REIWAポイントとボーナスポイントを確実に獲得する精度の高い走行が行われました。昨年優勝した社会人チームの「ムツゴロウ(Team Katy)」は、ラジコンカー2台を並列に組み合わせた独創的な車体で、今年も爆走している様子が発表されました。

 

スポンサー企業から提供のあった製品やサービスを利用したロボットカーも多く見られました。ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 様のみちびきのサブメータ級測位補強サービス(SLAS)が受信できるマイコンボード「SPRESENSE」、ユーブロックスジャパン株式会社 様のRTK測位ができる「ZED-F9P」「NEO-M8P」、小峰無線電機株式会社 様の2周波GPS/GNSSアンテナ「QZシリーズ」、株式会社CuboRex(キューボレックス)様の電動クローラユニット「CuGo」、CQ出版株式会社 様の「NTRIP Casterサービス」等です。

 

入賞チームにはアイサンテクノロジー株式会社 様、 古野電気株式会社 様、セプテントリオ 様より表彰楯が授与されました。またスポンサー各社様からご提供のあった賞品が上位入賞者より希望に応じて授与されました。

 

多くの皆様のご協力により2021年も素晴らしいコンテストになりました。この場を借りて感謝申し上げます。

 

※全てのチームの動画はエントリー動画をご覧ください。


最優秀賞

【008】NSX-KAWASAKI-NSX(ASKS)     


優秀賞

【001】Xenocross Clas Jr(久保研究室)     


優秀賞

【002】Black Box(MJ-B)     


優秀賞

【009】ムツゴロウ(Team Katy)     


殊勲賞

たまには寄り道賞

【003】NITIbC-1号(本科岡本研究室)

ラズパイとROSで頑張りました賞

【004】CTO β-type改(小山高専CTO)

クローラーはロマン賞

【005】CuGoV3 熊本高専バージョン(熊本高専チーム)

Arduinoで頑張った賞

【006】Lunch Box(情報通信工学研究室)

マルチプラットフォーム賞

【010】ケンシロウMkⅢ(岡本研究室A)

ムービングRTK賞

【011】グラスホッパー改(めごまこ)