2019年11月3日掲載
2019年11月6日修正
2019年11月7日修正
第13回となったGPS・QZSSロボットカーコンテストを2019年11月3日(日)に東京海洋大学越中島キャンパスにて開催しました。午後は雨の予報でしたが、雨に降られることもなく最後まで競技を行うことができました。
19チームの申し込みがあり、当日会場に来場したのが15チーム、うち競技を行ったのは12チームでした。年々社会人チームが増えており、今年は社会人から7チームの申し込みがありました。
スポンサーとして新たに小峰無線電機株式会社と、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が加わってくださり、それぞれGNSS 2周波アンテナ(3個)とSPRESENSE(5個)をご提供いただきました。
近年はGNSS環境が向上していること、RTKを利用する参加者が増えていることから、高精度(1m以下)な走行制御が試される新たなルールを追加しました。新ルールの「REIWAポイント」を獲得したのは5チームでした。出走した12チーム中10チームがRTKを利用を利用し、10チームがu-blox社の最新モジュール「F9P」を使用しました。
優勝は昨年準優勝したTDU_Craft.Labの「MegaStar」です。自前の基準局を使用したRTK測位を行う予定だったものの、当日はRTKが動作せずマルチGNSSでの測位となりました。REIWAポイントとボーナスポイント(3分以内にスタート地点から2m以内に停止する)は獲得できませんでしたが、正確に走行し、コンテスト史上初の600点を獲得しました。
準優勝は初出場で550点を獲得したパイオニア位置推定集団_F組の「TMB」です。精度の高い走行制御でメインパイロンの周りを正確に回り、360点のREIWAポイントを獲得しました。更に最後はスタート地点上にぴたりと停車してニアピン賞(ホールインワン賞?)も受賞しました。
3位は385点を獲得したTeam MJ2の「Roboter Auto」です。REIWAポイントを狙ったものの、9回取りこぼしがありました。確実にREIWAポイントを獲得できていれば2位になれる点数でした。
今回はインターネット放送(ネコビデオ ビジュアル ソリューションズご提供)をご視聴の皆様に投票いただき、「ネコビデオ賞」を選出しました。クローラー型の車体でREIWAポイントもボーナスポイントも獲得した「ゴリアテ」と、得点はできませんでしたが初のバイク車体で出場し会場を沸かせた静岡大学 木谷研究室の「KTN-250R」が受賞しました。
今年も熱意と創意工夫にあふれた多くのチームにコンテストを盛り上げていただきました。来年もまた楽しい大会にできたらと思います。