2018年11月13日掲載
2018年11月16日修正
2018年11月25日修正
GPS・QZSSロボットカーコンテスト2018を、2018年11月11日(日)に東京海洋大学越中島キャンパスにて開催しました。昨年は台風で中止となりましたが、今年は晴天の下、競技を行うことができました。11月1日に準天頂衛星みちびきがサービス開始した直後であり、平成最後となる記念すべき大会となりました。表彰式においては、内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 滝澤参事官よりご挨拶をいただきました。
申し込み数はダブルパイロン+が19チーム、ソフトウェアコンテストが5チームと過去最高になりました。開催地の関東(東京都、神奈川県、千葉県、茨城県、栃木県)のみならず、岩手県、山形県、新潟県、愛知県、福岡県、熊本県と全国各地から申し込みがありました。中心世代は大学生と高等専門学校生で、中学生や社会人も参加しました。
2つのパイロンを8の字に回る「ダブルパイロンレース」に、「競技開始3分以内にスタート地点の2メートル以内に近づいて停止すればボーナスポイント50点が加算される」というルールが追加された競技です。昨年は台風で中止となったため、今回初めてこの競技が行われました。
「ダブルパイロンレース」での過去最高点は310点でしたが、7位までのチームがそれを上回るというハイレベルなレースになりました。7チームがボーナスポイントの獲得を目指し、うち4チームが成功しました。
優勝した「くるくる1号車」は単独測位でありながら正確かつ高速に走行し、550点という驚異的な点数を獲得しました。最後にスタート地点付近に止まることができればボーナスポイントの50点が加わり、600点の大台に乗るところでした。
準優勝の「KingWheel」は自前の基準局を会場に設置してRTK測位で走行制御しました。2回目の走行では電池切れと思われる症状で途中で止まってしまいましたが、1分以上残して320点と逆転優勝してもおかしくない走りをしました。
同じく準優勝の「カンバ」は11月1日にサービス開始した準天頂衛星みちびきの軌道に合わせ、あえて非対称の8の字軌道で走行しました。RTK測位でパイロンのぎりぎりを正確に走行し、470点を獲得しました。
ニアピン賞(最後に停止した位置がスタート地点から近かった上位3チームを表彰)を、「Young Island」(1.10m)、「RC-1」(1.35m)、「Aerobotcar」(1.50m)が受賞しました。
また、大会史上初めてムービングRTK(2つの受信機でRTK測位をして、その差分から車体の方位を算出)を利用した「海洋丸」が敢闘賞を受賞しました。
高得点を目指すチームや、他にはない個性的な取り組みを重視するチームなど様々で、最後まで観戦していて飽きませんでした。来年がまた楽しみです。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2018年11月11日(日)のコンテスト当日にソフトウェアコンテスト用のロボットカーの調子が悪く競技を行えなかったため、2018年11月21日(水)に栃木県大田原市にて競技を行いました。
3チームがAndroidアプリで参加しました。手元にロボットカーがないとやはりアプリ開発は難しかったと思います。ご参加いただいた3チームお皆様、ありがとうございました。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||